今金町
今金町(人口約4,600人)は北海道渡島半島の北部に位置し、基幹産業は農業(水稲と馬鈴薯が主力)です。町の中心には清流日本一に最多の22回選ばれている後志利別川が流れており、自然豊かな環境、土壌条件が「今金男しゃく」の生育に適しています。
「今金男しゃく」の歴史
1891年(明治24年)
馬鈴薯の作付けを開始。
1930年(昭和5年)~1952年(昭和27年)
鉄道の開通により本州各地へ出荷開始。
1953年(昭和28年)
「男爵」が北海道の優良品種に選定。
今金町で作付けする馬鈴薯を「男爵」のみに統一。
1955年(昭和30年)
共同選別によって、安定品質の馬鈴薯が出荷
できるようになる。
「今金男しゃく」の名前で出荷開始。
1967年(昭和42年)
種子馬鈴薯生産農家と食用馬鈴薯生産農家を区別。
作付面積は245ha、生産量5,500t。
現在
原種・種子・食用と親子三代を今金町で生産し
管理を徹底している。
2017年(平成29年)
作付面積は375ha、生産量12,000t。
出荷先は関東(東京・神奈川)東海(静岡)が中心で
全体の90%を超える。
2019年(令和元年)
9月9日に農産物として
北海道で3番目のGI(地理的表示)登録。
仕事風景の昔と今
昔
現在
「今金男しゃく」の特性
●今金町は水はけがよい肥沃な地帯が広がっており、この気候と土壌条件が馬鈴薯の生育に適しています。
●昼夜の寒暖差が大きい内陸性気候であるため、ライマン価(でんぷん量)の高い馬鈴薯を生産できます。
●出荷するすべての馬鈴薯がライマン価13.5%以上を基準としているため、お客様がどの「今金男しゃく」を食べても満足いただけるよう食味にも最大限厳しい基準を設けています。
●出荷する前に生産者は必ず1週間程度の風乾貯蔵を行い、JA今金町に出荷された後にも5日間以上の風乾貯蔵を行うことで皮むけや傷を防止し、収穫後の品質保持に努めています。
●出荷後も頻繁に市場やスーパーに足を運び「今金男しゃく」の品質を直接確認している他、出荷基準をクリアした証明として黄金シールを箱に入れるなど産地証明にも力を入れ、市場関係者のみならず消費者からも高い信頼を得ています。